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語られない闇を語る

司法試験、大学受験、労働問題、社会問題などを中心に、あまり語られていない・語りつくされていない闇について語っていこうと思います。苦難と失敗から得た知見を曝け出していく予定です。

優秀な人間を6か月間ニートにさせてよいのだろうか【司法試験】

司法試験 社会

 新司法試験は例年、5月2週目に試験を行い、9月の上旬に合格発表が行われます。そして、11月から法曹になるために1年間司法修習が行われます。

 

 試験は5月に行われるのですが、新司法試験では、原則として法科大学院を修了してからでないと司法試験を受けられません。大半の人は修了して無職のまま試験に臨むことになります。※1

 かつての旧司法試験であれば、学部4年生から試験を受けられたのに、現行の法科大学院の制度を利用する場合、3年遅れの修了後1年目からしか試験を受けられないのです。

 

 旧司法試験時代であれば、在学中に一発合格をすれば空白期間なしで司法修習に行けましたし、1浪目、2浪目でも今よりも早い段階で修習に臨めました。

 しかし、今では修了後しか試験を受けられないため、学部→法科大学院→一発合格であっても、学部卒業から修習開始まで約2年半かかってしまいます。※2

 

 

 法科大学院での2年間(未習だと3年間ですが)は、法科大学院で試験を受けるための資格を得るために必要ですし、みっちり勉強するので無駄ではありません。

 それに修了後5月以降も、就職活動をしたり、サマークラークで実務を学んだり、公務員試験を受けたり、熱心に勉強を続けたりする人もいます。

 

 しかし、長い間みっちり頑張ったこともあり、燃え尽きてしまう受験生が非常に多いです。修了後は多くの受験生が無職になることもあり、この半年間を有意義に使えないまま終わる人が少なくありません。

 法科大学院に入る前も入った後も1日10時間とかの勉強をずっと続けてきたわけですから無理もないことでしょう。こればかりはさすがに受験生が悪いとばかり言ってられません。熱意に充ち溢れた人間でももはや限界です。

 

 

 このように現行制度では、司法試験に一発で受かるような優秀な人でも、半年を無駄にしやすいシステムとなっています。

 優秀な人材が半年も力を持て余して、半年のうち大部分を無駄にしてしまうのは、結構な国家の損失ではないでしょうか?

 

 

 半年司法試験の日程をずらじて、在学中に司法試験を受けられるようにし4月から修習開始にすれば、6か月間のロスタイムはなくせますし、いっそのこと司法試験受験資格を法科大学院修了から、修了見込みに変えたらどうなんですかね?

 間近で優秀な人間を見てきた私としては、どうしてもそんな妄想めいたことを考えてしまいます。

 

 そもそも、そんな回りくどいことをせず、旧司法試験時代と同様、大学3年生以上ならだれでも受けられるようにして、ついでに受験回数制限も撤廃してしまうのが一番良いかもしれません

 有名ローの学生は既習2年目(法科大学院は3年制が一応原則っぽいので2年目でも3年生に当たる)の時点でも、かなりの学力を持っていますし、受験すれば受かる人も少なくないでしょう。

 そういう人たちにはさっさと合格してもらい、半年でも1年も早く法曹として活躍してもらうほうが良いに決まっています。社会の利益が増えますよ。

 

 まあ、本当に優秀だったら、予備試験経由で合格しろという話なんでしょうかね。

 予備試験経由だと、半年のニート期間を経験しなくて済みますし、学部在籍中に合格すれば、法科大学院で2年や3年学ぶ手間まで省けますからね。

 しかし、本当、法科大学院の存在意義がわからなくなってくるなあ。もう全部予備試験でええやんと言いたくなってくる。

 

 

※1:例外として予備試験合格での本試験受験ルートがあります。

※2:一応、学部を3年で卒業するパターンや、3年時に法科大学院に編入するという特殊なルートがありますが、ごくごく例外です。