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語られない闇を語る

司法試験、大学受験、労働問題、社会問題などを中心に、あまり語られていない・語りつくされていない闇について語っていこうと思います。苦難と失敗から得た知見を曝け出していく予定です。

トランプの演説と懐かしき日本

社会 日本論

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 アメリカのみならず、世界中で注目を集めている共和党大統領候補のトランプ氏ですが、彼は日本に対しても、「アメリカを再び偉大にする。日本を打ちのめせ」的な発言を行っています。

 日本バッシングの時代はとうの昔に終わり、日本パッシングの時代になった現在、日本人としては、トランプ氏の演説に懐かしさを覚えるのではないでしょうか。

 

 

 今の10代の人からはもはや想像にできないことになっているかもしれませんが、日本が世界を席巻し、アメリカの最大の脅威となり、ジャパンアズナンバーワンと呼ばれた時代が30年ほど前、確かにあったのです。

 トランプ氏の頭の中はいまだに、この30年前のままで止まっているからこそ、日本の若い人にとって「何言っているんだこいつ」という発言を繰り返しているのです。

(しかし、直近30年の主要国の情勢を理解してないとか、大統領の資質は皆無ですね。)

 

 日本人は失われた20年以上を経て、もはや過去のすごかった時代を忘れかけていますが、かつて、日米貿易摩擦がアメリカから強く問題視され、アメリカで日本バッシングが広まり、仕事を失った労働者が日本車をぶち壊すなんて時代があったのです。

 アメリカが、日本の経済的脅威に怯え、日本憎しとなった時代があったのです。

 そんなことをトランプ氏は我々に思い返させたのではないのでしょうか。

 

 

 25年前、世界3位だった一人当たりGDPは、世界22位(2014年)になっています。

 25年前、日本は世界のGDPの10.1%を占めていました。それが20年で5.9%(2010年)まで落ち込きました。

 GDPが高ければそれでいいというわけではありませんし、GDPだけが豊かさの指標ではありません。名目でなく実質を見ろよとの批判もあるでしょう。

 とはいえ、30年前の日本が世界を席巻したころに比べると、明らかに日本のプレゼンスが下がり、国力が相対的に下がったのは間違いありません。

 

 

 最近のテレビでは、やけに日本万歳的な番組が増えています。

 そういう番組自体は別に悪くないのですが、私としては「自分(日本のマスメディア)で自分(日本)ををほめないとやってられない時代になってしまったのか…」と思って時々悲しくなります。

  

 日本人は、日本という国に自信を持てなくなってしまった。

 日本は世界から脅威とは思われなくなってしまった。

 国としての存在感、プレゼンスが下がってしまった。

 そういう悲しい事実を突きつけられる気になるのです。

 

 平成生まれの方は物心ついたときからバブル崩壊ですし、今の20代以下の人はダメになってしまった日本をずっと見てきました。そのせいで、日本にも世界の脅威であったという栄光の時代があったことをそれほど強く認識していない人が多いと思います。

 しかし、トランプの演説を聞いていると、「昔の日本はすごかったんだなあ」「トランプのような老人はまだ日本を脅威に思ってくれてるのか」としみじみした気持ちになりますね。

 

 トランプの発言を契機に、我々も強い日本を誇りある日本を取り戻そうじゃありませんか!まあ無理だろうけども。