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語られない闇を語る

司法試験、大学受験、労働問題、社会問題などを中心に、あまり語られていない・語りつくされていない闇について語っていこうと思います。苦難と失敗から得た知見を曝け出していく予定です。

何故人は肩書きや実績を安易に信用してしまうのか

社会 ネット

 本来、合理的な内容の発言さえしていれば、発言していたのが誰であってもいいはずである。

 別に発言者は小学生でもいいし、ニートでもいい。人間でなく、猫であってもいいだろう(いや、さすがに猫はだめかな。)

 逆に不合理な内容であれば、いくら社会的地位のある人が発言してもダメなはずである。

 

 それにもかかわらず、私たちは、社会的地位のある人や公的に能力を証明された人であることを重視して、発言を受け入れるかどうかを決定しがちである。

 話の内容よりも、誰がその話をしたのかによって受け止め方が違うし、受け入れるか否かの判断に大きな影響を及ぼす。

 

 偉い人がまともなこと・本当のことばかり言うわけじゃないし、話の内容をしっかり吟味して受け入れるかを考えるべきなはずなのだが、どうも人はすぐに肩書や実績、経歴などに飛びつき、論拠について深く考えずに安易に話を受け入れてしまう。

 なぜ人は簡単に何に肩書や実績を強く信用してしまうのだろうか。

 


 一つには、とりあえず考えるのが面倒→信用できそうな人の意見がたぶん正しいだろう(推論)という思考過程を経ているのが理由だろう。

 

 難しい事柄になればなるほど、真実はなかなかすぐにわからない。

 素人が、じっくり調べ考えてもなかなか理解は難しく、真実にたどり着かない。

 それでも、人としてはとりあえず答えが欲しいから、自分の頭でじっくり考えるのをサボって、パッと信用できそうな人の意見に惹かれてしまう。

(実際、その分野のド素人がいうことよりは、その分野の研究者などそれらしい肩書や実績がある人の方がまだまともなことを言っている可能性は高いだろうし、ある程度は合理性のある推論なのだが。)

 

 本来なら、信用できそうな人の意見でも、「本当にまともなこと言ってるのか?」と思ってしっかり考えないといけないのだが、「めんどくさいからたぶん正しいこれでええやろ」となってしまうわけである。

 

 

 もう一つは、しっかり論拠を説明してくる人が少ない、しっかりとした説明を目にしづらいことにある。

 

 論拠を詳しくわかりやすく述べてくれていれば、話をしっかり読めば、正しいことを言ってそうなのかそうでないのかは判別しやすい。その場合には肩書きなど見る必要もなく、判断ができるのである。

 しかし、その肝心の論拠をしっかり書いてくれる人はそれほど多くないかもしれない。例えば、ネットでは莫大な数のブログやサイトがあるが、しっかりした論拠を載せている記事など少数ではないだろうか。丁寧でしっかりとした説明がガッツリなされているのを目にすることはそんなに多くないと個人的には感じている。

 適当に個人が思う見解を書いただけ、経験則といういかにも個人によって偏りが大きそうな論拠を挙げているだけというパターンなどが多くないだろうか。


 ただでさえ、一般市民が詳しくない分野について、論拠がどれだけ説得力があるのか正確に理解するのは困難である。

 なのに、ちゃんと統計やデータを持ち出して、説得力ある論理を展開できている人はそんなにいなさそうだ。それでは、とりあえず肩書や実績という部分を見て、誰が話しているのかでまともなことを言ってそうなのか判断するしかないということになる。

 

 

 要するに、自分の頭でしっかり考えるのをサボる人が割と多く、ちゃんとした論拠をもってしっかりわかりやすく説明する人が割と少ないということで、人はとりあえず肩書や実績、経歴などを安易に信用して、発言に信ぴょう性があると判断しやすいわけだ。

 

 人に語る側の立場からすれば、これらのことを利用しない手はない。

 しっかりと信用されるだけの肩書などがある人は、肩書を明らかにすれば強い発言力を持ちやすいわけですし、どんどんそれを武器に人を集めると良いでしょう。

 そして、しっかりとした論理的な説明もすればより人から信用されるでしょう。「で、結局論拠はなんなんや。論拠もロクに書かれてないとか信用できんわ」と考えられている人が多い中で説得力のあることを言えば、一気に信用を集められるかもしれません。

 

 逆に人に語られる立場からすれば、できるだけ論拠を見て、肩書等に騙されないよう気を付ける必要があります。

 舛添知事は東大卒のエリートですが、「記憶にございません」との発言は信用できませんからね。記憶力はたぶん高いこと、自分に都合が悪いことになって急に記憶力が落ちたことからすると、たぶん嘘でしょう。

 偉い人が言っていることでも、慎重に内容を判断しないといけないわけなのです。

 

 あと、誰もちゃんと書いていないなら仕方がないですが、誰が書いたかより説得力ある論拠が述べられているかに注視するようにしましょう。

 また、専門家でも言っていることが分かれることなんてよくありますし(トーク番組になる前の「行列の出来る法律相談所」を思い返しましょう)、結局は色々調べて自分の頭で考えていろいろ頭の中を整理しないと真実に近づくのは難しいと思います。

  肩書ばかり見ていると、ショーンKみたいな演技力の高い人に騙されますよ。

 

 私も、心の中に池上彰を置いて、しっかりわかりやすい説明をするようこころがけないと。肩書?実績?ブラック企業にしか務めたことないわ!学歴はまだあるほうかもしれないけども。