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語られない闇を語る

司法試験、大学受験、労働問題、社会問題などを中心に、あまり語られていない・語りつくされていない闇について語っていこうと思います。苦難と失敗から得た知見を曝け出していく予定です。

支持政党なし・積極的支持といった民意を伝える方法はないものか

 参議院選挙があと1週間に迫ってきましたし、今まさにどの政党に投票しようか悩んでいる方も結構多いことだと思います。

 まあ、どの政党に投票すべきかといった話をするとブログが炎上しそうなのでやめとくとして、今回は、「現在の選挙制度では民意を正確には伝えられない」、「民意を政治にどれだけ反映できるかについて民主主義の限界を感じる」という話をしたいと思います。

 

 

○支持政党なしという民意は伝えられない

 どの政党を支持するかは、経済、雇用、社会保障、育児、安全保障、外交といった色んな面での政策を分析した上で、政治家がどういう発言をしているか、信用できる政治家がどれだけいるかといった要素を考慮するなど様々な事情を総合考慮して決めるものでしょう。

 

 しかし、だいたいの場合、「安全保障の点ではよさそうだけど危険な憲法改正をしようとするからアカン」だとか、「雇用や社会保障の面ではよいけど経済政策がとてもじゃないけど支持できない」といったように、どこの政党も一長一短があるものです。

 総合的に考慮した結果、そこの政党も支持できないという結論になることも当然あるでしょう。

 

 とはいえ、どこも支持できないからと言ってどこにも投票しないとなると、その意見は選挙上なかったものとして扱われます。

 ツイッターなどでは「白票でもいいから投票することで、お前ら全員支持する価値なしだと意思表明しよう」という話が出ていますし、支持政党なしの民意を伝えるにはそれぐらいしか方法はないでしょう。しかし、実際には単なる無効票と区別がつきませんし、そういう意見が国政に反映されるともあまり思えないですし、大して民意は伝わらないと思います。

 

 結局、支持政党なしという民意は拾われることがないのです。

 選挙を通じて世間に物申すことはできないのです。

 

 

○消極的な支持は単なる支持とみなされやすい

 さすがに選挙上何も意見が言えないのは尺ですし、多くの人は「本当は支持政党がないけど、仕方なく一番ましと思える○○党に投票する」という行動をとるでしょう。

 しかし、そういう意思をもって投票したとしても、選挙上は単なる一票にすぎないため、積極的に指示する一票と区別はつきません。

 

 民主党政権時もその後の自民党政権時もそうでしたが、「自民党があまりに問題を起こしすぎたから、お試しで民主党を支持しただけなんや」、「民主党があまりにお粗末すぎたから、仕方なく一番ましな自民党を支持しただけだぞ」と国民が思っていても、政権としてはそんなのお構いなしです。

 内閣支持率が不支持率を大きく上回っていても、政権与党として国民の多数の支持があるものだという前提で政策を実行するわけです。

 

 実際には積極的に支持している人がたったの2割ぐらいしかいなかったとしても、選挙で勝ってしまえば、民意(一応多数の支持がある)を盾に政策を実行できます。実際には消極的支持ばかりだとしても。

 勝てば官軍なのです。

 

 

○特定の政策だけ支持・不支持はできない

 また、現在の選挙制度では、候補者と政党にしか投票はできないシステムなので、「ここの政党のこの政策は支持するから投票するけど、この政策は絶対支持しない」みたいな民意を正確にくみ取ることはできません。

 仮に「経済面では支持するけど、憲法改正は支持しない」という人が大半だとしても、政権与党となった党からすれば「憲法改正は民意だ」として、憲法改正に乗り出してしまうわけです。

 

 逆に、「多くの政策が支持できないから投票はしないけど、雇用政策と労働環境整備政策については支持する」と思っても、投票しない以上はその民意は政策に反映されないのです。

 

 今の選挙制度では、民意をアバウトにしか伝え・反映させることができず、正確に反映させるのは難しいのです。

 

 

 今回はとりあえず3点のことだけ話しましたが、これらの点を見るだけも民意を正確に選挙の形で伝え、国政に反映させることは難しいとわかります。

 選挙制度も、政策別投票にしたり、○×形式にして○は一票・×はマイナス一票としたりするなどもっと民意を正確に反映できるシステムを導入できないものかとつくづく思います。ここら辺は学者たちが斬新なアイデアを出してもらいたいところですね。

 

 ただ、ある政策は○○党のものを採用し、ある政策は××党のものにするとしたら整合性がとれないですし、予算がとんでもないことになりそうですし、実現は難しそう。

 とはいえ、「一応○○党を支持するけど、他の政党が情けないから仕方なく支持してあげるだけなんからね!」という民意を選挙で伝えようがなく、あたかも熱烈に支持しているかのよに扱われるのは癪ですから、何とか複雑な民意を伝える方法が欲しいものです。